キャリーケースのゴム車輪が劣化してボロボロなってきた
そんなときはキャスター修理を店に依頼 or DIYで車輪交換
ググったらできそうだし、やってみる!
こんにちは、自称節約家のしゃおです。
キャリーケースの車輪交換を修理店に頼むと1ヵ所辺りで2000円+税~、車輪によっては6000円という料金なので、自分で交換することにしました。
キャリーケースの車輪交換に必要な道具
DIYによるキャリーケース車輪交換は大成功!
準備したもの
- 交換用のゴム車輪(キャスター) ×4
- M6ネジ(長さ40mm)&ナットセット ×4
(キレイさを求める人は袋ナットにしても良いですが、ネジの長さとキャスターがバッチリ決まらないといけない)
持っていなければ購入(今後もDIYするなら)
- 電動ドリル or 金切りノコ(金鋸)
- 切断砥石(電動ドリル用)
- 六角軸アーバー(電動ドリルへの切断砥石取り付け用)
- 100均ノギス
- プラスドライバー
- ヤスリ
- 瞬間接着剤(金属用接着剤)
※私は太字のものを使用
我が家に金ノコはないですが
- 電動ドリル(インパクトドライバー)
- 切断砥石
- 六角軸アーバー
- 100均ノギス
は、以前DIYのために購入していたので最大限に活用してやりました。
特に電動ドリルは何かと便利&時短になるので、たまにDIYをする方は購入しておくことをオススメ
この2つがあれば、電動ドリルで金属や樹脂を切る&削るがかなり楽にできます。
今回購入したもの
- キャリーケースに元々付いている車輪の直径と合っていればOK(ボス幅は2mm程度大きくても削れば入る)
- 送料を考えるとメール便を利用できる店舗の方が安い
- 急ぎでなければ、量が多いほどホームセンターよりも通販が安い
- ネジとナットを単体で購入するよりもセットが安い
- ワッシャーやナットは袋詰されていない単品が売っているホームセンターならば安い
- キャリーケースは外でも使うのでステンレス製
- 私は念のため50mmも購入しましたが、40mmだけで大丈夫でした(50mmのネジはいつか使うでしょうw)
車輪交換に実際いくら費用がかかるか?得できたか?
- ゴム車輪×4:税込832円
- ゴム車輪送料:税込550円
- ステンレスM6ネジ(40mm)&ワッシャーナット2つ入りセット×2:税込346円
- ステンレスM6ネジ(50mm)&ワッシャーナット2つ入りセット×2:税込346円
合計:2074円
実際、M6ネジ(50mm)は使っていないので「1,728円」です。
店に修理を頼むと最低でも2,000×4=8,000円かかるので、6,000円は得することができました。
キャスター&車輪の各部名称について
出典:キャスターの選び方(各部の名称)- HAMMER CASTER
車輪や車軸などはイメージできると思いますが、事前知識として
- 車幅:車輪(タイヤ)の幅
- ボス幅:車輪軸回りの突出部まで含めた幅 ←キャスター修理はこちらが重要
- 車径:車輪の直径
- 穴径:車軸用の穴の直径
は抑えておいてください。
※ボス(boss):突起、こぶ、シャフト補強部分、軸回りの突出部分のこと
※本体:車輪本体かキャスター本体か分かりづらいため、以降はフォークで統一
新しい車輪購入前&古い車輪を外す前にサイズ・寸法を測る
車輪サイズの計測結果
- 車径:約49mm(新品だとおそらく50mm)
- 車幅:約18.5mm(一応測る。後で出てくるフォーク幅の方が重要)
先に計測するのは
- 正しいサイズの車輪を購入する
- 古い車輪を外す時にノコギリなどで壊して、正確なサイズが分からなくなることを防ぐ
ためです。
ココ絶対!
ゴム車輪交換&手順のポイント
車輪のサイズ計測の次にやるのは
- 古い車輪を外す
- ゴム車輪の購入
の2つがありますが、先に「古い車輪を外す」ことをオススメします。
理由としては
- より正確に使えるボス幅を計測するため
- 軸を切断するときにキャスターの樹脂製フォークを削って寸法が変わる可能性
上記を考えた結果です。
私が実際に車輪の軸を切断する際、使用には問題ない程度ですがキャスターのフォークを少し削ってしまいました。
2人いれば、1人が抑えて1人が切断できるので余裕を持って作業でき、かなりキレイに仕上がると思います。
私のように1人で作業となると、ガムテープや足でキャリーケースを固定しつつ軸を切断することになるので、電動ドリル(切断砥石)だと樹脂はガンガン削れるのでフォークに接触しないように注意が必要です。
キャリーケースから劣化した古い車輪の外し方
金切りノコ・電動ドリル(電ノコ)で軸を切る
ググってみると金ノコを使用している方が多く、金属の軸を切るのに時間がかかるようです。(1ヵ所15分とか)
車軸径:約6mm
私は電動ドリル+切断砥石で1ヵ所3分程度で切断することができました。
- 車輪のボス(突出部)を削る
- 車軸を切断
の順に行えばフォークにほとんど触れずに作業することができます。
車軸を抜けないときは?
車軸は内側から押せば抜けますが
- 車軸が傾いた、車輪に引っかかった
- 電動ドリルでタイヤやフォークを削ってしまった
場合など、抜けづらいことがありました。
そんなときは
- 車軸の外側から精密マイナスドライバーでテコの原理を使って外す
- L型六角棒レンチ(コの字に曲がった工具)などで押す
と抜けやすくなります。
フォークの隙間を測り、車輪の最大ボス幅を見極める
車輪の最大ボス幅=フォーク幅:22.5mm弱
車輪を外したときの写真を撮っていなかったので、換装後の写真です。
フォーク幅を測るときの注意点
フォーク幅を測るときは1番狭いところを基準にしましょう!
フォークの上側を測ると、約23.5mmなので1mmの誤差が出てしまう点に注意
ゴム車輪&車軸の選び方&購入のコツ
1番大事なのは車輪の直径、ボス幅は近いものでOK
実際の寸法から車径50mmは確定
車輪のボスが樹脂(プラスチック)製であれば、ボス幅が少し大きくても削れるので問題ありません。
※車輪のボスが金属製のものは削るのが大変なので、ボス幅がフォーク幅に合う車輪を購入しましょう。
今回購入した車輪「425G-R」のボス幅は24mmで、フォーク幅は22.5mm弱
差としては1.5mm超オーバーとなりますが、実際に削って使用できています。
車輪のボス幅はどれくらいまで調整・許容できるか?
興味ない方は読み飛ばしてOK。車軸の選び方へ
車輪幅が20mm&ボス幅が24mmの車輪で考えると、計算上は最大4mmまで削れます。
当然、4mm削るとボスがなくなり、車幅20mmと同じになります。
このとき仮にフォーク幅が20mmだと、接触によりスムーズな回転は期待できません。
今回削った車輪のボス幅&フォーク幅
- 今回削った車輪のボスは左右1mm超ずつで、ボス幅は22mm弱
- キャスターのフォーク幅は22.5mm弱
→差が5mm程度あればスムーズに回転できる(車径50mmの場合)
車輪の傾きについて
キャリーケースについている車輪は完全な縦回転というわけではありません。
理由としては、車輪の穴径と車軸には回転するための隙間が必ずあるからです。(※ベアリング付の車輪を除く)
隙間のおかげで回転できるが、隙間分は傾くことがあるということ
既製品の場合、目視では確認が難しいですが
- 回転するために隙間がある
→その隙間のために微妙に車輪は傾く
→車輪の傾きが「フォーク幅-ボス幅」よりも小さければ車輪とフォークは接触せずスムーズに回転できる
とイメージしてもらえればOK
車軸や車輪の穴径によって変わるので一概には言えませんが今回購入した
- 6Mネジの直径:6mm
- 車輪の穴径:6.7mm
→車軸中心部の隙間0.7mm分は車輪が傾くことがある(最大で)
さらに車輪が大きくなればなるほど、車輪が傾いたときのフォークへの影響(接触する可能性)も大きくなります。
結論
直径50mmの車輪&ボス幅とフォーク幅の差が約0.5mmのときに、車輪を傾けるために指で強めに押して見ると隙間はギリギリです。
よって
- 車径50mmの場合 → 約0.5mm
- 車径50mm未満の場合 → 0,5mmより狭くてもOKの可能性
- 車径50mm超の場合 → 0.5mmよりも広く取る必要がある
※あくまで私の環境での話なので、参考程度
車軸の選び方
上記でも書いたように、「車輪の穴径」と「車軸径」の差が大きいと車輪はより傾き、フォークに接触する可能性が増えるため、なるべく差が小さい車軸を選びましょう。
車軸を切断後、新しい車軸の選び方として
- フォーク幅(外側)を測る → ネジの長さ(必要な長さ:40mm)
- フォークの穴径を測る → ネジの太さ(必要な太さ:M6)
- ホームセンターに切断した車軸を持っていき、テスト用の穴に入れてみる
という手順で行いました。
3については、ネジが売られているホームセンターならば
「ねじチェッカー」と呼ばれるものや
「ねじテスター」が置いてあることが多いので活用してみてください。
車軸を選ぶのが面倒な方はセット商品がおすすめ
車輪と車軸のセット商品も販売されているので、細かい計測が苦手な方はそちらの購入がおすすめです。
- 車径:40mm
- ボス幅:21mm
- 車径:40, 45, 50mmから選択可能
- ボス幅:21mm
- 静音シリーズ
セットであれば
- 車軸径を考える必要はない
- 単品で販売されているゴム車輪よりもボス幅は狭い傾向
- 車径が合えば、長さの合っている車軸が付いてくる
ので、選ぶのがかなり楽になります。
フォーク幅に合うように車輪のボスを削る
フォーク幅は22.5mm弱、ボス幅は24mmと約1.5mmオーバーのため、加工前は当然入りません。
車輪が回転する隙間を考慮すると、車輪のボスを2mm(左右1mm)ほど削る必要があります。
加工前の車輪。ボスをよく見ると3段の階段のようになっているので、1段分削ってみます。
実際に削っている様子
削ると穴が削りカスで埋まるので、反対側からドライバーで押し出してやります。
押し出した削りカスを指やニッパーで取り除きます。
※電動ドリル+切断砥石で削った直後は熱いので、素手で触るときは気を付けてください。
電動ドリルは楽ちん!
左:加工前、右:加工後
電動ドリルなので、車輪1コを1段分削るのに10数秒で済みます。
ゴム車輪取り付け&回転テスト
削り終えたら車輪の取付&回転させてフォークに干渉しないか確認します。
- フォークに入るか確認
→入らない場合は、再度削る - M6ネジとワッシャー&ナットで車輪を仮止め
- どの程度までナットを締められるか確認(車輪をたまに回転させながら)
- 3の締め具合を目で見て覚える
- ナットを一度外し、ネジに瞬間接着剤を2滴垂らす
- 再度ナットを4の位置まで締める
- 車輪がスムーズに回転するかテスト
1さえクリアすれば、あとは簡単です。
3~6は瞬間接着剤ではなく、乾燥に時間のかかるボンドなどであれば一度に行ってもOKです。
接着剤を使った場合、完全に乾くまではキャスターが下記画像のように車輪が縦になるようにして待ちましょう。(接着剤が奥に入り、軸と車輪を接着してしまうのを防ぐため)
フォークを縦にして、車輪を指で回し抵抗なくスーっと回るか確認しましょう。
接着剤が乾くまでは、車輪やネジに負荷がかからないようにキャリーケース自体は寝かせて置いておきます。
完全に乾いたらキャリーケースを起こし、実際に使う要領で車輪が転がれば車輪交換の完了です。
まとめ
DIYをやる気のある方であれば、上記の手順で車輪の交換ができるはずです。
- かかった費用 → 1,728円
- 得した金額 → 6,000円
意外と得できました!
「道具や工具を持っていたから安くできた」部分が大きいですが、DIYやる方なら少しは持っているはずですし、DIYはやればやるほど(道具も増え)お得になることを今回改めて感じました。
「金ノコ」と「電動ドリル」を持っていない方でどちらを購入するか迷っている場合は、下記の感じで決めてみると簡単に決まるかもしれません。
- 仕上がり重視 → 金ノコ
- 時間は気にしない → 金ノコ
- 速度や時短重視 → 電動ドリル
- 電動ドリルの扱いに慣れている → 電動ドリル
これを機に電動ドリルデビューするのも悪くないね。
ゴム車輪購入失敗談
モノタロウは送料無料となる価格まで買わないと送料が高い!
検索で「モノタロウ」がすぐに出てきたのと、以前使用したことがあり価格が安いことも知っていたので送料が500円+税で高いなと思いながらも即注文しました。(日曜日)
- ゴム車輪:208×4=税込832円
- 送料:税込550円(送料無料は3500円以上無料)
ゴム車輪にかかった金額は1,382円
その後やはり送料が高いのが気になり、楽天で探してみることに。
楽天でも普通に販売されており、メール便ならゴム車輪何個でも送料なんと250円!!
モノタロウの注文をキャンセルして楽天で購入し直そう。
300円得できるな。
モノタロウの注文はキャンセルできない?
注文受付から28分後、注文内容の確認メールが着ていました。
車輪価格+送料が安かった楽天の店舗を見つけたので、モノタロウの注文をキャンセルしようとしましたが、購入履歴からいくら探してもキャンセルボタンはおろか、それらしい内容にもたどり着けません。
「モノタロウ 注文キャンセル」でググってみると、以下のページが見つかりました。
・ご注文後、受注処理完了まではご購入履歴よりキャンセルが可能となります。
※ Web注文のみが対象となります。(スマホアプリは対象外です)
・受注処理完了後は、速やかに出荷作業に入りますので、商品の変更、追加、キャンセルはお受けできません。
・注文内容の変更・キャンセルが必要な場合には、商品のお届け後、ご返品としてご連絡ください。
注文は
- スマホアプリの場合、キャンセル不可
- Web注文のみキャンセル可
Webからの注文だから、当てはまってるな。ん?
流し見していると気付きませんでしたが、よく読んでみると
『ご注文後、受注処理完了まではご購入履歴よりキャンセルが可能となります。』
逆に言えば、受注処理が完了したらキャンセルできない。
ご注文内容の確認メール着信 → 受注処理完了なのでしょう。
キャンセル可能な時間は「28分」しかありません。
そして、受注処理完了後は「返品」という手段しか残されていない。
ちなみに、「お客様都合による返品配送費は、お客様負担でお願いします。」となっていました。
完全な当日出荷ではない
出荷メールは月曜日に着ました。
月曜出荷ならキャンセルさせてくれ。
モノタロウは当日出荷をアピールしていますが
- 当日出荷してくれるのは、平日の15時までの注文のみ
- 土日祝および年末年始の休業日を除く
- 注文が集中したときは、翌日出荷になる
など、平日に仕事をしていると当日出荷は厳しいかもしれません。
当日出荷商品に1営業日多く日数をいただく場合 – モノタロウ
今回学んだ&得た教訓
- モノタロウの商品は安いが、送料無料価格まで購入しない場合は送料が高い可能性あり
- モノタロウで当日出荷されるのは15時までの注文のみ(ただし、注文が集中した場合は翌日以降となる)
- モノタロウの注文キャンセル時間はほとんどないため、注文をする前に同商品+送料が他通販で安い店がないかよく探してから注文すべし
モノタロウさん注文キャンセル時間を少しだけ延ばしてくれないですか?
1時間だけでも良いので。
ググると、今回の私と同じような方が大勢いるようですし。
当日出荷との両立は難しいでしょうが、Amazonや楽天など大手でなくとも注文キャンセルに十分対応できている店舗も多いので、「モノタロウさんができないはずがない」と思いたい。
現場からは以上です!
ではまた(#`・ω・´*)/
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