YBR125や小排気量の純正タイヤはインチで書いてあることが多く、サイズ(タイヤの総幅や高さ)が分かりづらいので一覧表でまとめてみました。
YBR125の純正タイヤと太いタイヤを比較
項目 | 純正前輪 | 純正後輪 | DUNLOP TT100GP | IRC RS-310 |
表記サイズ | 2.75-18 | 90/90-18 | 3.0-18 | 110/80-18 |
総幅 | 77.9~86.6 ※1 | 90 | 82 | 110 |
扁平率 | 90~100 | 90 | – | 80 |
高さ | 77.9 | 81 | 82.9 | 88 |
外径 | 613 | 619.2 | 623 | 633.2 |
外径前輪比較 | 基準 | +6.2 | +10 | |
外径後輪比較 | – | 基準 | +3.8 | +14 |
加工の有無 | – | 前輪に装着するなら、フロントフェンダーの加工が必要 | 無加工で前後輪へ装着可能 | 無加工で後輪へ装着可能 |
備考 | ※2 | 前輪使用でタイヤ径UPにより、最高速UP、加速DOWN | ※3 | 後輪使用でタイヤ径UPにより、最高速UP、加速DOWN |
※1:インチ表記の扁平率は90~100と言われているため、幅をもたせてある。ただし、TT100GPの総幅が82なので、実際は77.9~82までに収まる数値と予想
※2:2.75インチのタイヤの外径は「二輪車用空気入タイヤの技術基準 表3 二輪自動車用タイヤ標準サイズ」を使用(純正のチェンシンタイヤは外径が出てこないため)
※3:DUNLOP公式ページより数値を引用、高さは計算により算出
タイヤサイズ表記の見方
表記の見方が分からない・忘れたという方は以下が分かりやすい
タイヤサイズ表記を理解して自分でタイヤを選べるようになろう – タンデムスタイル
表の計算について
- 18インチのリム径は、457.2mmで計算
- インチ表記の扁平率は、90~100
(タイヤについて詳しくなるとバイクがより楽しくなる – タンデムスタイル)より
総幅・高さ・外径は下記の計算式を用いてOfficeで計算しました。
- 総幅=高さ×100/扁平率
- 高さ=総幅×扁平率/100
- 外径=高さ×2+457.2
タイヤのサイズアップによる最高速度・加速について
リアタイヤを純正サイズから、100/100-18(外径657mm)にした場合で
- タイヤ外径:619.2 → 657(+37.8mm、約5.8%)
- 最高速:95.2 → 101.0(+5.8km/h)
- 加速(駆動力):93.3 → 87.9(-5.4kgm)
と最高速が上がる分、加速が鈍くなります。
※駆動力は1速時の最大駆動力
125ccのバイクだと最高速まで使うことはないため、主に加速について考えてみます。
「加速が5.4落ちるとどれくらい変わるの?」って話ですが、YBR125はスプロケットを変更する方が多いので(私も含む)、比較してみます。
※YBR125は低速ギア(1・2速)はすぐに回転数が上がり引っ張れないため、ほとんど使い物になりません。
YBR125はスプロケ交換で化けるよ!
ドライブスプロケットを変更した場合と比較
ドライブスプロケット(フロントスプロケ)を純正の14丁から15丁にした場合
- 加速:93.3 → 87.1(-6.2kgm)
- 変速:発進後即2速、すぐに3速へシフトアップ、巡航は基本5速 → 発進後余裕をもって2速、その後3速、巡航は4速 or 5速
- 乗り心地:変速が忙しく、低速ギアが使い物にならない → 変速がゆるやかになり、教習所のバイクを思い出した
加速の変化が6kgmを超えてくると乗り味はかなり変わることが分かります。
リアタイヤを110/80-18にサイズアップした場合
- 外径:619.2 → 633.2(+14mm、約2.2%)
- 加速:2kgm程度低下(最高速は2km/h程度上昇)
となり、影響はドライブスプロケットの1/3(リアスプロケ1丁と同程度)なので
→若干加速が落ちるが、劇的な変化はない程度となります。
YBR125のスプロケを変更していない方にとっては、タイヤのサイズアップをした方が絶対に乗りやすいバイクとなるでしょう。
タイヤサイズアップ時の車高やメーター誤差について
参考:[計算機]タイヤサイズ変更時のメーター誤差 – newcars
上記のサイトを用いて前輪を2.75-18から90/90-18へ変更した場合のメーター誤差を計算してみました。
車高・メーター誤差まとめ
項目 | 純正前輪 | 純正後輪 | DUNLOP TT100GP | IRC RS-310 |
表記サイズ | 2.75-18 | 90/90-18 | 3.0-18 | 110/80-18 |
周長 | 1925.8 | +1.0% +19.5mm ※1 | +1.6% +31.4mm ※1 | +2.3% +44mm ※2 |
車高 | 最低地上高:160mm シート高:780mm | +6.2mm ※1 | 10mm ※1 | +14mm ※2 |
メーター表示 メーター誤差 ※3 | 100km/h | 99.0km/h -1.0km/h ※1 | 98.4km/h -1.6km/h ※1 | 97.8km/h -2.2km/h ※2 |
※1:純正前輪タイヤサイズ2.75-18から表記サイズに変更したとき
※2:純正後輪タイヤサイズ90/90-18から表記サイズに変更したとき
※3車速は100km/hとする
YBR125ユーザがよく履くタイヤおすすめ一覧
どれにしようかな?
定番のタイヤ
フロント・リアどちらもOK
リア用
フロント用
リア用
タイヤを太くしたい人用
3.50の太さならリア用
110/80-18がリア用(無加工でOK)
90/90-18はフロント用(フェンダーの加工が必要)
110/80-18がリア用(無加工でOK)
90/90-18はフロント用(フェンダーの加工が必要)
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