こんにちは、自称節約家のしゃおです。
みなさん革製品を購入することは当然あると思いますが、「どんな革?」と聞かれたら答えられない方が多いのではないでしょうか?
そこで革についてサクっと学んでいきたいと思います。
「どんな革?」なんて聞く人いないんじゃ!?w
- 革について興味がある
- 財布に使われている革の種類や加工『鞣し(なめし)』や『仕上げ』について知りたい
皮・革の種類について
皮・革は「○○スキン」や「○○レザー」と呼ばれますが、違いをまとめると
- スキン … 動物から剥がされた皮のこと(加工前)
- レザー … 皮をなめした革のこと(加工後)
なので、私たちが普段目にするのは革(レザー)と呼ばれるものです。
財布によく使われている革は数多くありますが、メインは7種類程度です。
簡単に説明すると
牛革:カウレザー
財布に限らず、服・靴・ベルト・バッグなど一番よく使用されているのが牛革です。
- カーフ … 生後6ヶ月以内の子牛の革。薄く、表面は滑らかでキメ細かい。(最高級)
- キップ … 生後6ヶ月~2年以内の牛の革。滑らかさはカーフよりも劣るが、若干厚くなるため、カーフよりも強度がある。(高級)
- カウハイド … 生後2年以上で出産経験のあるメス牛の革。キップよりも強度があり、ステアハイドより柔らかい。(バランスの良い革)
- ステアハイド … 生後2年以上の去勢されたオス牛の革。(一般的な牛革といえばコレ)
- ブルハイド … 生後3歳以上の去勢していないオス牛の革。厚いため強度が高い。
馬革:ホースレザー
財布・靴・バッグ・ランドセルなど
- ホースハイド … 牛革よりも薄いため、柔軟性が高い。
- コードバン … 牛革よりも強度が高く、キメ細かい。生産量が少なく、質の高さから革の王様とも呼ばれる(希少性・最高級)
豚革:ピッグレザー
財布・服・靴・バッグなど
羊革:シープレザー・ラムレザー
財布・服・帽子など
山羊革:ゴートレザー
財布・服・靴・バッグなど
ワニ・ヘビ革:エキゾチックレザー
財布・ベルト・バッグなど
鹿革:ディアレザー・エルクレザー・セーム
財布・服・武具などに使用されています。
皮から革へ|鞣し・仕上げ(加工)について
革製品を作る工程として、『鞣し』と『仕上げ』があります。
鞣し(なめし)とは?
- 鞣しとは、皮を腐敗・硬化から防ぐために行う作業
- 大きく分けて3種類
タンニン鞣し
タンニン(植物の渋)でなめすことを『タンニン鞣し』と言います。
簡単にいうと、皮をタンニンに長時間浸して、浸透させること
タンニン … 植物の樹皮・葉・実などから抽出した液体のこと
特徴
- 革本来の経年変化を楽しむことができる
- 分厚くて重たい
- あまり伸び縮みせず、型崩れしにくい
- メンテナンスをすればより長持ちする
要するに「経年変化を楽しめてこそ本革!」という変態さん方はタンニン鞣しで決まりです。
クロム鞣し
化学薬品(塩基硫酸クロム)でなめすことを『クロム鞣し』と言います。
鞣し作業は1日で終わります。
特徴
- 経年変化はほとんどない
- 薄くて軽く、柔らかい
- 熱や火に強い
- メンテナンスほぼ不要
世界の8割の革はクロム鞣しの革と言われています。
経年変化は期待できないので、メンテナンスに手がかからないが、面白みに欠けるとも言われます。
コンビネーション鞣し(混合鞣し)
名前の通り、クロム鞣し+タンニン鞣しを行うこと
タンニン・クロム鞣し2つの特徴を合わせ持つ(2つの中間)
仕上げとは?
仕上げとは、革製品の見た目に変化を付けるために行う作業
財布はこの8つの仕上げが多いが、仕上げは他にも多数存在します。
ヌメ革
- タンニンなめし後、染色・加工のされていない革
- 色は革本来の色(ベージュや茶色など)
- 使い込むことで、革本来の手触りや経年変化を楽しむことができる
スエード
- 革の裏面をサンドペーパーで毛羽立たせた仕上げ
- 柔らかな手触り
ヌバック
- 革の表面ををサンドペーパーで軽く起毛させた仕上げ
- スエードよりもキメ細かく、しっとりとした手触り
型押し
- 革の表面に高温+高圧のプレス機で独特の模様を付けた仕上げ
- エキゾチックな模様が多い
シュリンクレザー
- なめし作業中に薬品を使って革の表面を収縮させることで、シボを出す仕上げ
シボ … 革をしぼませたような細かいシワ模様
ガラスレザー
- 革の表面を削り取り、樹脂を吹き付けて表面を滑らかにした仕上げ
- 表面を削り取ることで、シワや傷を隠すことができるので、安価な革として提供される
オイルレザー
- オイルを含ませることで、耐水性と柔軟性を持たせた(強度を上げた)仕上げ
- 独特の艶がある
ブライドルレザー
- タンニン鞣し後に染色し、時間をかけて蜜・蝋を染み込ませた仕上げ
- 美しい艶があり、非常に強度が高い
革・仕上げで経年変化する!丈夫な革おすすめランキング
硬くて丈夫かつオシャレな革製品が欲しい方
皮&革
第1位:コードバン
- コードバンは馬1頭から取れる量が少なく希少性が高いため高価ですが、頑丈さは間違いなくトップクラス
- 見た目は独特のツヤがあり高級感あふれる
- 牛革よりも硬く丈夫な革が好きという方におすすめ
第2位:牛革
- 革が丈夫かつ需要供給ともに高いため、1番身近にある革
- 種類が豊富なため、欲しい製品を探しやすく購入しやすい
- 様々な仕上げがあるので、好みの見た目を選べる
- 形や色にこだわりたいという方におすすめ
第3位:ホースレザー
- 牛革と同程度の硬さで革が丈夫なため、財布でも取り扱いが増加傾向
- 見た目はホースレザー本来の革の良さが出ている(仕上げで変化を付け過ぎない)製品が多い
- 人とは違う革&丈夫な革が良いという方におすすめ
仕上げ
第1位:ブライドルレザー
- 時間をかけて蜜・蝋を染み込ませているので、美しい艶があり、強度が非常に高い
- 表面が白くなってくる製品は、しっかりと蜜・蝋が染み込んでいる証拠
- 手間がかかっているため高価
- 革にはこだわりたい&同じ製品を長く使いたいという方におすすめ
第2位:ヌバック
- 革の表面ををサンドペーパーで軽く起毛させているので、一味違った見た目
- スエードよりもキメ細かく、しっとりとした手触り
- 使い込みによりガラリと変化するような経年変化を楽しみたい方におすすめ
第3位:ヌメ
- タンニンなめしのみで、革本来の手触りや経年変化を楽しむことができる
- 「これぞ革!」という革そのままの色が好きな方におすすめ
まとめ
- 財布でよく使用される革は7種類
- 鞣しは3種類
- 仕上げは8種類+α
- 経年変化を楽しみたいなら、タンニン鞣し
- 経年変化が大きい仕上げは、「ヌメ」「スエード」「ヌバック」「オイルレザー」
- 財布でおすすめの丈夫or種類が豊富な革は「牛・馬革」
- おすすめの丈夫or経年変化が楽しめる仕上げは「ブライドルレザー」「ヌバック」「ヌメ」
いかがでしたか。
少しでも革について知識を深めてもらえると嬉しいです。
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ではまた(#`・ω・´*)/
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