バイクにホムセン箱を付けよう!
こんにちは、自称節約家のしゃおです。
バイクにSHADというメーカーのリアボックスを取り付け7年ほど使用していましたが、劣化でフタが外れたため買い換えることに。
しかし、バイク専用のリアケース(トップケース)は私が付けた頃に比べ、同じ商品でも2倍以上の価格となっており、「モッタイナイ精神」によりSHADなど高額商品は却下!
いろいろググっていると、『ホムセン箱』を取り付けている方も多く、私でも取り付けできそうだったのでチャレンジしてみました。
※ホムセン箱=ホームセンターの箱(頑丈&安い!!)
よく「RVBOX」とも言いますが、RVBOXはアイリスオーヤマのホムセン箱製品の1つです。
ホムセン箱と道具さえあれば意外と簡単に取り付けられたので、今後同じようなことや同じような方が出てくるかもしれないので記事として残しておきます。
まずはイメージから
ホムセン箱取り付け後のバイクイメージ
後ろから撮るとこんな感じ
バイク用ホムセン箱の選び方
最適な大きさ(サイズ)や用途を考える
主な用途を挙げて、自分に合ったサイズを選びましょう。
何を入れるか?
私の場合は
- バイクのヘルメット
- ヘルメット横にカッパ・手袋
- 買い物に行って、買い物袋・小物
などを入れるので、上記がすべて入るサイズ → 幅500以上が理想
- 「鍵付き」が理想
- 色はバイクに合わせて「黒系」
- さらに、片側開きのホムセン箱にすれば、蝶番を付ける手間が省けます。
バイク用ホムセン箱のサイズは法律(積載制限)に注意
車やバイクには積載制限が決められているので、ホムセン箱購入前に違反にならないか確認してから選びましょう。
三 積載物の長さ、幅又は高さは、それぞれ次に掲げる長さ、幅又は高さを超えないこと。イ 長さ自動車の長さにその長さの十分の一の長さを加えたもの(大型自動二輪車及び普通自動二輪車にあつては、その乗車装置又は積載装置の長さに〇・三メートルを加えたもの)ロ 幅自動車の幅(大型自動二輪車及び普通自動二輪車にあつては、その乗車装置又は積載装置の幅に〇・三メートルを加えたもの)ハ 高さ三・八メートル(大型自動二輪車、普通自動二輪車及び小型特殊自動車にあつては二メートル、三輪の普通自動車並びにその他の普通自動車で車体及び原動機の大きさを基準として内閣府令で定めるものにあつては二・五メートル、その他の自動車で公安委員会が道路又は交通の状況により支障がないと認めて定めるものにあつては三・八メートル以上四・一メートルを超えない範囲内において公安委員会が定める高さ)からその自動車の積載をする場所の高さを減じたもの四 積載物は、次に掲げる制限を超えることとなるような方法で積載しないこと。イ 自動車の車体の前後から自動車の長さの十分の一の長さ(大型自動二輪車及び普通自動二輪車にあつては、その乗車装置又は積載装置の前後から〇・三メートル)を超えてはみ出さないこと。ロ 自動車の車体の左右からはみ出さないこと(大型自動二輪車及び普通自動二輪車にあつては、その乗車装置又は積載装置の左右から〇・一五メートルを超えてはみ出さないこと。)。
ちなみに原付2種(50cc超~125cc以下)は法律の記述では、普通自動二輪車の部分を確認すればOKです。
※原付(50cc)は上記引用のリンクから、第二十三条を確認してください。(積載制限は原付2種と同様)
- 長さ:乗車装置または積載装置の前後から30cm以下
- 幅 :乗車装置または積載装置の左右から15cm以下
ホムセン箱決定!
- 本体ブラックにフタがグリーンの組み合わせでミリタリーチックと、なかなか格好良く見た目が好み
- 商品サイズ:幅51.8×奥行36×高さ34.5cm
- 内寸(約):幅37×奥行25×高さ26.5cm(トレーなし)
- 重量:2.7kg
※トレーを入れるとヘルメットが入らないため当然外しています。
ヘルメットが入るか実際にお店で確認してから購入しました。
バイク用ホムセン箱最終候補
幅=W、奥行=D、高さ=Hで記述しています。
幅400以上
鍵付きでよく見る人気のもの
- 商品サイズ:W45.5×D36.1×H35.1
- 内寸:W360×D285×H290mm
上記のブラックカラー版
- 紐で取り付けるなら1番簡単
- ほぼヘルメットしか入らない
- 見た目は「THE RVBOX」
購入したもののワンサイズダウン版
- 商品サイズ(約):W40×D38×H33cm
- 内寸(約):W28.6×D28.6×H28.2cm
- サンドベージュはかなり好みのカラー
- 小さめなため今回は却下
幅500以上
購入したものの色違い(レッド)版
- 商品サイズ(約):W518×D360×H345mm
- ※ハンドル直立時はH490mm
- 内寸(約):W370×D250×H265mm※トレー使用時はH198mm
- 実物を見れず、まぶしい赤だと後悔しそうだったので、今回は却下
デカい!
- 商品サイズ(約):W54.8×D47×H49.8cm
- 内寸(約):W45×D37×H37cm
- 容量:約69L
- 収納の目安:18L・20Lのポリタンク2個
- 色がバイクに合わず、気になる方は塗装の必要あり
大きさが理想的!
- W580×D385×H315mm
- 商品重量(約):2479g
- 商品内寸(約):W475×D310×H295mm
- 容量:43.4L
- 蓋が柔らかく弱い&水が溜まる
- 片開きにするには加工が必要
幅600以上
キャンプする方にレッドカラーが大人気!
- 商品サイズ(約):W60×D38×H33cm
- 内寸(約):W48.6×D28.6×H28.2cm
- 好みだが、幅が広すぎて125ccには不格好&身体の幅よりも大きいため運転に支障が出る可能性があるため今回は却下
キャンパーならコレ買っときゃ間違いない
キャンパー&さらに荷物を積みたい方用
- 商品サイズ(約):W60×D37.5×H38cm
- 内寸(約):W49×D28×H33cm
- 容量(約):50L
- 耐荷重(約):80kg
ホムセン箱の取り付け&固定方法を考える
取り付け&固定方法を考えていきます。
- バイクに直接固定
- バイクに間接固定(バイクと板などを固定後、板にホムセン箱を取り付けする)
- ネジで固定
- ベルトで固定
基本的に、 1 or 2 +3 or 4 の組み合わせから選ぶことになります。
選択肢1は
- バイクのキャリアが大きい
- キャリアが平ら or ほぼ平ら ←例)スーパーカブのリアキャリア
- 一度ホムセン箱を付けたら、それ以降他の箱に付け替える予定はない
- 面倒くさい(なるべく簡単に済ませたい)
人向けで
選択肢2は
- バイクのキャリアが小さい
- キャリアが平らではない(凸凹や突起があるなど)
- ホムセン箱が壊れたり、他の箱に付け替えるかもしれない
- DIY好き(ちょっとした手間は苦ではない)
人向け
選択肢3は
- 一度取り付けたら、ほとんど or ホムセン箱が壊れるまで外さない
- 窃盗の心配を少しでも減らしたい
人向け
※アイナットを使えば紐よりも簡単に取付&取り外しができるので、キャンパーはアイナットの使用がおすすめ
選択肢4は
- キャンプなど、頻繁にホムセン箱の積み下ろしをする可能性がある
人向け
私のバイクはYBR125(無印)という車種で、「キャリアが小さい&平らではない」+「盗難予防」ため、選択肢は2+3とし、間接固定することに決めました。
板やネジなど、固定に必要な物の準備
底板の作成:バイクキャリアへの固定用底板
元々穴が空いており、ある程度どんなキャリアにでも自由にネジで固定がしやすい!
ホムセン箱はネットで注文したため、届くまでの間にSHAD底板を再利用するための加工を行いました。
上記のインパクトドライバーを以前購入していたため、以下をホームセンターや通販で物色
- ドライバー(電動ドリル)用で切断できる砥石
- 砥石を付ける六角軸の接続パーツ
- まっすぐ切れ、いろいろ切れる万能のこぎり
購入したもの
突起がジャマなため、取り除きます。(不要な部分)
プラスチックは切り取りましたが、金属を切断するのは時間がかかるため、裏側を曲げて抜くことに
金属は厚みがありかなり硬かったですが、ペンチを使い、気合と根性で曲げました。
段差がジャマなため、手持ちの糸ノコで切断チャレンジ!
・・・バキッ!
糸ノコが折れたため、一時中断
糸ノコは無残にも折れてしまったので、ホームセンターで切断砥石&万能ノコを購入し、無事平らに加工することができました。
少々傷がありますが、ホムセン箱で隠れる部分なので気にしない。
ホムセン箱補強底板作成のためホムセン箱のサイズを測る
ホムセン箱「JEJアステージ 収納ボックスシャット500X」の横幅サイズを測る。
- 枠外:36.3cm
- 枠内:30.0cm
一応どちらも測っておきます。
ホムセン箱「JEJアステージ 収納ボックスシャット500X」の奥行サイズを測る。
- 枠外:24.5cm
- 枠内:18.0cm
ホームセンターを物色&通販で必要なものを購入
バイクは雨の中屋根のない所へ停める機会も多いため、サビ予防のため、ステンレス製のものを選ぶのがおすすめです。
ホームセンターなら、1コからでも買えるので、実際に足を運んでからの購入がおすすめ!
単品はホームセンターの方が安いので、Amazonへのリンクは購入商品のイメージ画像としてお使いください。
底板とキャリア固定用
- 皿ネジ M6×40mm(ステンレス) ×4本
- ワッシャー M6 ×4コ
- ナット M6 ×4コ
底板とホムセン箱固定用
- ジョイントボルト M8×60mm(銅メッキ) ×6本
ホムセン箱内に使うので、なるべく平らなものが良い!
- ワッシャー M8 ×6コ
- ナット M8 ×6コ
ホムセン箱の外への荷物取付用
- Uボルトセット 1/4×20mm(ステンレス) ×4コ
- ワッシャー 1/4(ステンレス) ×8コ:ホムセン箱とUボルト固定用
- ナット 1/4(ステンレス) ×16コ:Uボルト固定のダブルナット用
※ネジ・ワッシャー・ナットについて:ホームセンターだと1コから購入可能なので、ホムセンでの購入がおすすめです。近くにホームセンターがない・買いに行く時間がない場合はネット通販が良いかもしれませんが、通販だと好きな個数で購入できないため、少し割高になってしまいます。
ホムセン箱外の底補強用
ホムセン箱内の底補強用
補強板の作成:ホムセン箱の補強用
ホムセン箱の底ですが
- 段差(箱の底と脚のすき間)がある
- 一点に負荷がかかると割れることがある
ため、ホムセン箱の下には木の板を入れるのがおすすめ(無難)です。
木の板なら、安い&簡単に加工できる
買ってきた木の板を家に余っていたラッカースプレー黒で塗装(一応クリアスプレーも重ね塗り)
- 雨や湿気による腐食防止
- 後ろから見たときに目立たなくする
2つの効果があります。
JEJアステージ シャット500と補強板を接着するため、赤線の箇所にシリコーン(ボンドでもOK)を塗ります。
ホムセン箱に塗装した補強板を載せる。ホムセン箱と板のすき間にゴミや水分が入らないようにシリコーンで埋める。
防カビの黒系シリコーンと激安コーキングガンで十分です。
こんな感じで、シリコーンを注入してすき間を埋めていく。
ヘラ(不要なカードでもOK)で整える。
キレイに塗るコツとしては
- 少し多めにシリコーンを塗る
- ヘラなどで形を整える
- 汚れた箇所はウエットティッシュなどで拭き取る
という手順を行う。
初めてでもキレイにできた!
ホムセン箱の取り付け(間接固定)
リアキャリアとSHAD底版の固定
リアキャリアにSHAD底板を固定するため、M6ネジを4本入れ
- キャリアとSHAD底板の左右のズレがないか
- キャリアの下からのぞき見て、キャリアと固定できる位置か
などを確認します。
リアキャリアの前側もナットで固定しますが、リアカウルと干渉して指が届きません。
そんなときはレンチの片面を養生テープで覆い、中にナットを入れれば簡単に解決できます!
レンチでナットを固定しつつ、ネジを締めればリアキャリアとSHAD底版の固定は完了です。
ホムセン箱をSHAD底版へ固定
ホムセン箱内の底には、補強のため0.1mmのステンレス板を貼付け&SHAD底板にあわせて穴をあけておきます。
穴の大きさ:M8+α
M8ネジを入れます。
M8ネジとキャリアが干渉しないか、下からのぞき見て確認
左右とも干渉はなかったので、ナットで固定します。
横から撮ると、SHAD40と同じような大きさで、良い感じです。
ここに新たなホムセン箱ライダーが誕生!
まとめ
ホムセン箱をリアキャリアに取り付けするためにかかった費用
項目 | 数量 | 価格(円) |
ホムセン箱 | 1コ | 3,322 |
補強板 (ラワンカットベニヤ) | 1枚 | 259 |
ベニヤカット料金 | 2カット | 100 |
ステンレス板粘着付 | 1枚 | 678 |
皿ネジM6×40mm&M6ワッシャー&ナットセット(ステン) | 2セット (4つずつ) | 380 |
ジョイントボルト M8×60mm(銅メッキ) | 3セット (6本) | 390 |
M8ワッシャー&ナット (ステン) | 6コずつ | 78 |
Uボルトセット 1/4×20mm(ステン) | 4セット | 1,080 |
ワッシャー 1/4(ステン) | 8コ | 64 |
ナット 1/4(ステン) | 16コ | 128 |
六角軸万能アーバーセット 接続パーツ 6.35mm軸 | 1セット | 680 |
切断砥石 | 1枚 | 810 |
のこカッター | 1本 | 1,350 |
セメダイン シリコーンシーラント | 1本 | 674 |
コーキングガン | 1コ | 286 |
- 絶対必要な物(ホムセン箱やネジ類):6,479円
- 準備した工具類:3,800円
合計金額:10,279円
2021年5月時点の「SHAD40(無塗装)」がAmazonで14,289円なので、SHADのトップケースを購入するよりも、4000円安い&頑丈&デザインも好みなリアケースをバイクに付けることができました。
間接固定のため、直接固定するより若干お金がかかっています。
リアキャリアが大きい&平らなカブなどのバイクなど、直接固定できるなら工具が不要な分、かなり安く済みます。
キャンプ用の幅600サイズのホムセン箱なら2,000円程度で購入できるので、さらに安く済ませることが可能です。
リアのお高いトップケースが壊れたという方は、ホムセン箱を付けてみるのも一興ですよ。
おまけ
ホムセン箱の底面サイズに合わせてダンボールで型取り
当初は、この型でホムセン箱補強用の板を作る予定で、ダンボールで作成後、ホームセンターへ向かいました。
自分で角4ヵ所は切れたとしても、中央は縦に切れる切れ味の良いノコがないと不可能なため、ホームセンターにカットを依頼することに。
ホームセンターでカットをお願いしたところ、「まっすぐしか切れない」と言われたため、急遽内側のみ補強する四角い板へ変更しました。
底のサイズ測っていて良かったw
厚みはドンピシャで、測れたので良しとするw
※ダンボールの厚み5.3mm
M8ネジとリアキャリア固定金具が実はギリギリOK
SHAD底板とリアキャリアの固定に使用した金具とM8ネジです。
干渉はしていませんが、結構ギリギリでした。
ネジを入れてからだとワッシャーの入るすき間がなかったため、先に固定金具の上でワッシャー&ナットを固定用底版に抑え付けておき、後からネジを差し込みました。
細かく測っているつもりでしたが、DIYにトラブルは付きものですねw
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