ハイスペックCPU冷やすなら、どのクーラーが良いの?
CPUクーラーに迷ったら、NH-D15買っとけばOK!
CPUクーラー界で人気&不動の最強空冷クーラーと名高い「NH-D15 」のブラック仕様「chromax.black」を購入したので開封&使用レビューをしていきます。
- 「Noctua」について知りたい
- パッケージ(外箱)&パッケージ内の梱包状態を詳しく見たい
- 本体&付属品を見たい
- 大型ファン搭載CPUクーラーの注意点を知りたい
- 「NH-D15 chromax.black」のサイズ感を知りたい
- 通常の「NH-D15」と「chromax.black」との違いを知りたい
- ハイエンドCPU「Ryzen9 3900X」を冷やせるか知りたい
- 付属のグリス「NT-H1」の性能を知りたい
Noctuaとは?
- オーストリアのコンピュータハードウェアメーカー
- オーストリアの静音冷却ブランド「Rascom Computerdistribution Ges.mbH」と台湾の冷却スペシャリスト「Kolink International Corporation」が2005年に共同で設立した会社
- CPUクーラー、ケースファン、サーマルコンパウンド(グリス)を製造しており、30ヵ国以上で販売されている
- 公式サイトによると、製品に対して3,000以上の賞を受賞しており、愛好家にも高く評価されている
NH-D15 chromax.blackについて
特徴
ブラック好きにはたまらない!
もう「ウンコ色」なんて呼ばせない!!
- Intel & AMDソケット互換
- サイドフロー&デュアルタワーデザイン
- 大型140mmファン2基搭載のため、静音性&冷却性に優れる
- ハイエンドCPU&空冷クーラーで組みたい方向け
- Ryzenで組む場合、通常のNH-D15だと、SE-AM4にする・AM4対応キットやAM4対応パッケージ版の購入が必要だが、chromax.blackは初めからAM4に対応済
- マットブラック(つや消しの黒) ← New!
クーラー仕様
ソケット互換性 | Intel LGA2066, LGA2011-0 & LGA2011-3 (Square ILM), LGA1200, LGA1156, LGA1155, LGA1151, LGA1150 & AMD AM2, AM2+, AM3, AM3+, FM1, FM2, FM2+ (backplate required), AM4 |
高さ(ファンなし) | 160 mm |
幅(ファンなし) | 150 mm |
奥行(ファンなし) | 135 mm |
重量(ファンなし) | 980 g |
高さ(ファン付き) | 165 mm |
幅(ファン付き) | 150 mm |
奥行(ファン付き) | 161 mm |
重量(ファン付き) | 1320 g |
素材 |
|
最大TDP | CPU互換性リストを参照 |
ファン互換性 | 140x150x25(120mm取り付け穴付き)、140x140x25(120mm取り付け穴付き)、120x120x25 |
納入品目 |
|
メーカー保証※ | 6年間 |
※どこで購入したかに関わらず、Noctuaが6年間保証
ファン仕様
型番 | 2x Noctua NF-A15 HS-PWM chromax.black |
ベアリング | SSO2 |
コネクター | 4-pin PWM |
最大回転速度(+/- 10%) | 1500 RPM |
L.N.A.使用時最大回転速度(+/- 10%) | 1200 RPM |
最小回転速度(PWM, +/-20%) | 300 RPM |
最大風量 | 140,2 m³/h |
L.N.A.使用時最大風量 | 115,5 m³/h |
最大騒音 | 24,6 dB(A) |
L.N.A.使用時最大騒音 | 19,2 dB(A) |
電圧 | 12V |
最大入力電力 | 1.56W |
MTTF(平均寿命) | > 150.000時間 |
※L.N.A.:低ノイズアダプター(Low-Noise Adaptor)
NH-D15が人気&不動の空冷最強クーラーな理由
静音性&冷却性
- Noctuaが冷却フィン・6本のヒートパイプ、ニッケルメッキ仕様の銅製ベースを使用し、定番モデル「NH-D14」をもとに改良を加えた後継モデル
- 140mmの大型ファン「NF-A15」を2基搭載しているため、風量が多い&騒音が小さい
ファン簡単比較
項目 | 大きいファン | 小さいファン |
風量 | 多い | 少ない |
騒音 | 小さい | 大きい |
静音性&冷却性の優れたクーラーが欲しい人は大きいファンの製品がおすすめ
空冷クーラーの寿命は長い
本格水冷や簡易水冷は経年劣化で水漏れなどが起こりますが、空冷クーラーは故障箇所が少ないため、ハズレ製品でない限り10年以上余裕で使用可能です。
※稼働時間にもよります。
趣味での使用ですが、私は空冷クーラーが壊れたことは一度もありません。
別売りファンを購入&装着可能
また、可能性として壊れやすいのは可動部分であるファンですが、保証期間後にファンが壊れた場合でも、Noctuaでは別売りでファンが購入できるため、本体が壊れない限り半永久的に使用できます。
本体と言ってもほぼフィンなので、強い衝撃を与えない限り壊れない。
保証期間
他のファン&クーラーメーカーに比べて特に長く、Noctuaの保証期間は6年です。
「6年以内に壊れたら交換OK」ということは、Noctuaは「6年以上は持つ製品という自信の表れ」でしょう。
価格
価格はこんな感じ
私の購入時の価格は、日本だと
NH-D15が11,000円前後
NH-D15 chromax.blackが16,000円
日本はボッタクリすぎ!
米Amazonでの購入をおすすめ
送料含めても日本では高すぎるので、安い方が良い&届くまでの日数は気にならないという方は米Amazon(Amazon.com)での購入がオススメです。
私も米Amazonで購入しました。
米Amazonだと「NH-D15 chromax.black」が99.99ドル、送料10.49ドルの合計110.48ドルで購入することができました。
米Amazonのアカウント作成方法と使い方&米Amazonでの購入記事
ここからレビュー
NH-D15 chromax.black 外観チェック
まずはパッケージからですが、ブラック好きにはたまりません。
外箱:パッケージ
上
パッケージ上には、NH-D15 CHROMAX.BLACKの拡大写真に加え
- SecuFirm2™ マルチソケットマウントシステム
- 6ヒートパイプ デュアルタワー ヒートシンク
- DUAL NF-A15 CHROMAX.BLACK PREMIUM FANS
「NF-A15」のブラック仕様プレミアムデュアルファンであること
- AWRD-WINNING NH-D15 COOLER
「NH-D15」は、受賞歴があること
が記載されています。
表&裏
パッケージ表には、ファン主体&良い角度で撮られている写真と
- 最近では当たり前のPWMサポートに加え、ローノイズアダプター
- 優れた冷却構成
パッケージ裏には、ファンとヒートシンク半分の写真に加え
- パッケージ上・表&裏にあったシステムや構成品の説明
が記載されています。
横
パッケージ横には
- ヒートシンクの仕様
- ファンの仕様
- 納入品目一覧
反対側には、パッケージ裏から続くヒートシンクとファンの写真があります。
パッケージ開封するよ。すぐに目に入るのは付属品箱
付属品箱からのスポンジラッシュ
付属品箱を取り出すと
厚さ20mmのスポンジがあり
CPUクーラー本体箱とファン箱はスポンジで囲まれ
クーラー本体を取り出すと下にもスポンジ
CPUクーラー本体は、上下左右すべての面からしっかりとスポンジで保護されています。
これが安心のNoctua製パッケージということか!
クーラー本体&ファンは、ダンボールでさらなる保護
クーラー本体はスポンジに加え、ダンボールで保護
ファンもダンボールで保護されていました。
これでもか!というNoctua製の本気パッケージ!w
CPUクーラー「NH-D15 CHROMAX.BLACK」
上
ヒートシンク上には、「Noctuaのロゴ」があり、色はキレイなマットブラックといった感じ
横
ヒートシンクのフィンは等間隔に並んでおり、左右対称
ファンは、マザーボードやケースに当たらない範囲で、自由に上下移動が可能です。
ヒートシンク&ヒートパイプ&コアプレート
ヒートパイブ6本がコアプレートからヒートシンクへと熱を送り、大型ファンの大風量により確実にヒートシンクを冷やしてくれるでしょう。
ヒートシンク&パイプ、コアプレートともに一切無駄のない作りで美しい。
ファン「NF-A15」
ファン上&正面
ファンもすべてブラック仕様
四隅には、振動防止ゴムが付いているため、ファンが高速回転してもガタつくことは全くありませんでした。
ファンサイズ計測
ファン自体の横幅は、仕様通り150mm
穴の幅は105mmで、120mmファンの穴と互換性あり
付属品一覧
Intel・AMD両対応かつ、最近のソケットにはほとんど対応済みなので、構成を変更しても使えるのは良いですね。
※CPUがRyzen9 3900Xなので、「ローノイズアダプター・Intelマウント用キット」は使用していません。
組み立て時のポイント&注意点
NH-D15の高さに注意!ケースに入るか要確認
NH-D15と同様、このクーラーは高さが165mmもあります。
事前にケース内を測っておきましょう。
メモリの高さがある場合、ファンを少し上に取り付けることを考えると、170mmは欲しいところ
ファン取り付け前に、メモリを取り付け推奨
1つだけ注意事項
NH-D15(メモリ側)にファンを付けると、メモリが挿せなくなります。
先にメモリを挿してから、メモリ側のファンは取り付けるようにしましょう!
※背の高いメモリの場合、メモリ側のファンを少しだけ高さ調節する必要があります。
クーラー固定用ネジは締め具合を均等に回す
クーラー固定用ネジは、締め具合を均等にするため、左側を2~3回回したら、右側を同じ回数回すといった感じで締めていく。
グリスがはみ出さないように!
グリスの塗りすぎに注意
付属のグリス「NT-H1」がどのくらい伸びるか分からなかったので、一度目はテストとして、多めにグリスを付けて固定してみました。
結果、少しはみ出ましたw
アルコールでグリスを除去し、一度目よりも少なめにグリスを塗って装着すれば完了です。
使用レビュー
サイズ感はどんな感じ?
サイズ感としては、写真のとおりです。
ケースは「Define R5」ですが、この圧迫具合なので、正直デカいです。
グラボが小さくて可愛いですw
Ryzen9 3900Xを冷やせるか?
せっかくなので、NH-D15 chromax.blackに付属のグリス「NT-H1」でハイエンドCPUを冷やせるかテストしてみました。
Ryzen9 3900Xを「NT-H1」でのベンチマークテスト結果
室温27℃でも十分に冷やせているね!
ベンチマークテストをしましたが、私の環境下では、音は全く気にならず、デカさゆえ、余りある冷却性能を披露してくれました。
付属のグリス「NT-H1」について補足
- ハイブリッドサーマルコンパウンドで、国際的なハードウェアのWebサイトや雑誌から150以上の受賞&推奨
- 優れたパフォーマンス&使いやすさ、長期安定性から世界中のオーバークロッカーや愛好家の間で定評がある
- 空冷式&水冷式、CPU&GPUアプリケーション、オーバークロック、静音システムで、優れた結果を保証する実績あり
つらつらと書いてありますが、後継品の「NT-H2」もありますし、単品として購入することはないですね。
ただし、「付属グリスとしては優秀」というのは間違いないです。
ただし、単品でグリスを購入するなら、定番のものを購入した方が良いでしょう。
ド定番
柔らかく伸ばしやすい
オーバークロッカー清水氏推奨猫グリス
通常のNH-D15とchromax.blackとの違い
マニアックなので、興味なければ読み飛ばしてOK
- 黒色は放射率が高いため、パフォーマンスが向上
- 黒色は熱を放射するのに6~8%効果的だが、「強制空気条件下では現れない」(つまり、ファンの空気を当てている状態)
An introduction to Heatsinks and Cooling – Heatssinks and Cooling
「4.8. Black surfaces」に記載があります。
結局、ファンの空気を当てている状態だと、黒色でも影響がないため、パフォーマンスは同様であり、性能に違いはないと言えます。
シングルファンにして、NH-D15と比較してみると、上記記事が検証できておもしろいかも。
ただし、外観については「茶」と「黒」で完全にイメージが変わります!
私の中では、クールな見た目の「chromax.black」一択でした。
まとめ
- ブラック好きにはたまらないオールブラック仕様のCPUクーラー
- Noctuaのパッケージや製品の梱包状態は安全確実
- ファンの前に、先にメモリを取り付ける
- サイズ感として、大きいのは間違いないが、静音性はもちろんのこと、冷却性は特に信頼できる
- ハイエンドCPU「Ryzen9 3900X」でベンチを回しても、余裕で冷やせる&付属のグリス「NT-H1」で問題なし
- 「NH-D15」と「chromax.black」に性能の違いはないが、ファンを外すと異なる可能性あり
ハイエンドCPUを冷やすためのクーラー選びは初めてでしたが、空冷クーラー王道のNoctua製品を選んだのは大正解でした。
もし使っていて異常が起きたら、すぐにNoctuaに連絡して、交換してもらい、記事を書きたいと思います!
起きないと思いますがw
ここからは、ブラック仕様のNoctua製品と、人気の製品の紹介です。
Noctua製CPUクーラーの紹介
ブラック仕様
chromax.black(オールブラック)
CPUクーラー
ファン
人気なのはこの辺り
人気
種類はまだまだあるので、探してみてね。
現場からは以上です!
ではまた(#`・ω・´*)/
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